· 

まっかな、いちご

きく組には2つのグループがあり、”りんごグループ”と”いちごグループ”といいます。自分のグループに親しみをもってほしい、様々な植物に目を向けてほしいという願いもあり、保育室前にプランターでイチゴを育てています。(リンゴの木もあります。実るのが今から楽しみです。)

はじめは小さく、黄緑色だったイチゴが段々とどんどんと大きく成長し、赤く実りはじめると、子どもたちは「イチゴができてる!」と気づき始めました。赤く彩りはじめたイチゴに気付いた子どもたちは「はやく食べたい、食べたい!」と大喜び。「真っ赤になったらみんなで収穫して食べよう!どんな風にして食べる??」と聞くと、「そのまま食べる!」、「イチゴ牛乳にする!」、「ジャムにする!」などと各々の思いを話しました。

 

「たくさんのイチゴでジャムを作ったらみんなで一緒に食べられるかな?」と聞くと、「ううん、〇〇ちゃんだけが食べるねん」という反応もあり、「そうだよね。こんな美味しそうなイチゴ、いっぱい食べたいよね」と、思わず笑ってしましました。ですが、幼稚園で育てている野菜等はみんなのもの。独り占めすることはできません。

「先生も食べたいから、みんなでパーティーしよう」と言うと、”パーティー”という言葉に惹かれたのか、目を輝かせ、「楽しみ!!」と大喜びでした。

数日後、「今日はイチゴ、どうかな?」と子どもたちと様子を見に行くと…。

真っ赤に実ったイチゴを発見!

真っ赤で大きくとても立派なイチゴを目の前に「わぁ~、大きなイチゴや!!」と、子どもたちと大盛り上がりしました。

収穫し、ボウルの中にイチゴを入れると「大きい!」、「いいにおいする!」とニコニコ笑顔の子どもたち。

”他にも赤いイチゴができているかな?”とプランターを子どもたちと囲みながら、大捜索です。

赤いイチゴを見つけると嬉しそうに収穫する子どもたち。

あっという間にボウルが真っ赤なイチゴでいっぱいになりました。

イチゴの入ったボウルに近づくと、とっても甘い香りが漂います。その香りに大人も子どももうっとり…。

収穫したイチゴは養護教諭のK先生に持っていきました。(前回、他学年の子どもたちが収穫したサヤエンドウをK先生が調理し、持ってきてくれた経験から、収穫したものをK先生に持っていけば美味しいものを作ってくれると思いはじめているようです。)

「わぁ、美味しそうなイチゴをありがとう。美味しいジャムをつくるね」というK先生の言葉に子どもたちの期待はどんどん膨らんでいきます。

「また、赤くなったら採ろうな」と嬉しそうな子どもたち。明日以降の楽しみがでできるってとても嬉しくて、素敵なことですね。

いつイチゴジャムを食べることができるのかな?と、みんなでドキドキワクワク…。

待ちに待ったジャム作りの日!!

K先生がきく組のテラスで調理をしてくれることになり、イチゴを切るところから見せてくれました。興味津々な子どもたち。

イチゴを切って、鍋の中に入れて、火にかけると…。

グツグツ、イチゴから少しずつ水分が出始めました。砂糖を入れるとイチゴの甘い香りが周りを包み込みます。

「わぁ~、いい香り!!」先生も子どもたちもうっとり…。

五感で感じることはとても大切なことだと改めて感じました。

みんなで「おいしくなぁ~れ!」の魔法もかけましたよ。

出来上がったイチゴジャムはクラッカーに乗せたり、牛乳に入れてイチゴミルクにしたりして楽しみました。

「おいしい!」「おかわり!」「もっと食べたい!」と美味しそうに食べる子どもたちの姿を見て、私たちもとても嬉しい気持ちになりました。きっと、みんなの魔法が効いたのでしょうね。

次はみんなでなにを食べようかな?とても楽しみです♪