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ギンナンやさん

 毎年年長児が、幼稚園のシンボルツリーであるイチョウの木からのめぐみのギンナンを袋に詰めて、お家の人に買ってもらう『ギンナンやさん』を開いています。ギンナンやさんの経験を通して、お店屋さんの経験や本物のお金を扱う経験、働くという経験などをしてほしいと考えています。

まずは、ギンナンを入れる袋づくりから始めました。封筒にイチョウの葉やギンナンの実の形の消しゴムハンコを押して、飾りつけをしました。その封筒にギンナンをキッチンスケールで量って袋詰めをしました。メモリをよく見て、ギンナンを増やしたり減らしたりして、量を調節していました。

お店の看板や飾りつけも自分たちでやりました。飾っている絵は5歳の子どもたちが絵の具で描いた絵を写真に撮って飾りました。子どもたちの思いが詰まったお店が出来上がりました。

 5歳児2クラスを6グループに分けて、ギンナンやさんが開店します。その日の当番の子どもたちが机や看板を出してお店を準備します。お客さんにどんな風に声をかけるのか、どんな風に渡したらいいのか、お店で品物を買った時のことを思い出したりしながら考えました。ギンナンは一袋90円で売り、お客さんのお家の人には100円をご準備していただいて、お釣りを渡す経験もできるようにしています。また、10円玉、5円玉、1円玉を準備して、色々な金種に触れる経験もできるようにしています。「いらっしゃいませー!」と元気に声をかける子や、恥ずかしそうにしている子、本物の店員さんのように丁寧に対応する子など、いろいろな姿が見られました。どの子も楽しみながら取り組んでいました。ギンナンを売って稼いだお金は、どうするのか子どもたちと共に考えていきたいと思います。