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ブランコって面白い!

 今、3歳児きく組ではテラスのブランコが大人気。いつも誰かが乗っていたり、順番待ちの行列ができていたりします。

 ブランコはゆらゆらと揺れる感覚が楽しいのはもちろんのこと、バランス感覚など体をコントロールする力がつく、普段は使わない全身を支える筋肉を刺激するなどいいことがいっぱいです。

 また、交代するや順番を待つなどを通して、人とのかかわりやコミュニケーションなど社会性を学ぶ機会にもなります。絵本で数を数えてブランコをかわる場面があったからか、今、子ども達の中では10数えたら、交代することが何となくの約束になり、「10数えたら、かわって」と声をかけたり、「かわって」という声に「10数えたら、かわるね」と言葉を返したりしています。並んでいる子ども達で声を揃えて「1、2、3~」と数えるのも面白く、待つ時間も楽しい時間になっています。そんなやりとりができるようになってきたのだなと嬉しく思っています。

 もちろん、上手くいく時ばかりではありません。「全然かわってくれはらへん」と悲しい気持ちになったり、取り合いのようになったりすることも日常茶飯事です。「かわらない」という行為も意地悪ではなく、ただただブランコにいっぱい乗りたいという素直な気持ちです。その気持ちも大事に受け止めながら、少しずつ相手の気持ちにも気づいていけるように丁寧にかかわっています。

 「せんせい~!!今な、AちゃんがBちゃんにブランコかわってあげはってん」とCちゃん。3人とも嬉しそうなニコニコ笑顔でした。心がほっこり温かくなる瞬間でした。

園庭のブランコも大好きで、空に向かって大きく漕ぐことを楽しみはじめました。夏休み中に新しく敷いた人工芝のフカフカの感触が気持ちよく、安全面の向上だけでなく、子ども達にとってより魅力的な場所になりました。