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恐竜ごっこ

 今,4歳児もも組では、いろいろなごっこ遊びを楽しんでいます。そのうちの一つである『恐竜ごっこ』は一学期から恐竜大好きな男の子を中心に始まった遊びです。

 私はこれまで恐竜と言えば『ティラノサウルス』と『プテラノドン』くらいしか知らなかったのですが、恐竜の好きの子ども達の熱量がすごく、「先生わからないから教えてほしいな~」とお願いしたところ、Aちゃんは図鑑をめくりながら「まずこれはまだ地球が海のとき…それから恐竜が現れてね。」と、絵を見ながら恐竜の歴史について話し始めました。Bちゃんは、「恐竜って鳥やったんやで。」「恐竜がなんでいなくなったか知ってる?隕石が落ちてきたんやで」と、教えてくれます。

 Cちゃんは、「キンメロサウルスって知ってる?」と聞いてきました。「え~わからないな~。気になるから調べてみていい?」と図鑑をめくりますが、見つかりません。iPadで検索してみても、『プレシオサウルス』は出てくるのですが、『キンメロサウルス』の画像はなかなか見つからず、「プレシオサウルスは出てくるんやけど、これじゃないんだよね?」と尋ねると、「違うけど、それの仲間やで」と教えてくれました。私はきっとAちゃん・Bちゃん・Cちゃんを含む、今のもも組の子ども達と一緒に恐竜ごっこをすることがなければ、キンメロサウルスの存在も知らないままだっただろうなと思い、「すごいね。先生知らないことばっかりやわ。AちゃんもBちゃんもCちゃんも先生にとっては『恐竜の先生やわ』」と言うと、「えっそうなん?」と嬉しそうに笑う姿がありました。

 恐竜の話をする表情がとても生き生きしていて、好きなことがあるってすごいことだな~と改めて感じました。。

 今実習に来ている実習生も、この恐竜ごっこに楽しさを見出し、一緒に恐竜になって遊んだり、恐竜ごっこがもっと楽しくなるための環境づくりを考えたりしながら、かかわっています。自分たちで考えた環境や投げかけたことを受けて、子どもがイメージを広げたり、より遊びが楽しくなったりする姿を見て、一緒にワクワクしています。そんな姿を嬉しく見ています。