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どうやって分ける?

 たくさんの太陽の光と、梅雨の雨水を受けて、今年も野菜がすくすくと育っています。グループで話し合って誰が持ち帰るかを決めることにも慣れてきて、「この前〇〇ちゃんはもらったからその他の人で…」と話す姿や、「△△ちゃんはまだもらってないんやけど、あまり好きじゃないんやって、どうしよう・・」と一緒に考える姿が見られ、相手の思いに寄り添うことが少しずつできてきたのかな、と嬉しく見守っています。その中でこんな姿がありました。

 キュウリはすぐに持ち帰る順番が決まったのですが、「エダマメはどれだけあるかわからないからどうやって分けていいかわからない」ということで、かごに収穫したエダマメを入れ保育室で分けてことにしました。「どうしよう~4個ずつくらい?」「とりあえず分けてみる?」「あ~そうすると無理や…もう一回戻して」・・と、何やら考えては試し、試してみては思う通りにいかず・・というやりとりを繰り返しています。「どうしたの?」と声をかけると、「こうやって分けると、みんなが同じ数にならへんのや」と一人4個か5個くらい、それぞれの友達の前に置いてあるのを指差し教えてくれました。「そっか。あと何個あったら、思っている数になるの?」と尋ねると、「あと2個かな?」と答えます。「採れそうそうなエダマメがあるか、もう一度見てくる?」と提案すると、「そやな!もう少しあったかも」と喜んでみんなで採りにいきました。そして同じ数ずつ分けることができたようでした。

 また、この日、お休みの友達がいたのですが、次の登園日に全員がそろうと、また膨らんでいた枝豆を収穫し、お休みの友達に多目に渡して分ける姿がありました。そうして分散登園で一日おきでも、以前経験したことをつなげて考え、友達のことを想ってかかわる姿があり、生活グループで過ごしてきたつながりが見えてきたように思いました。

 

 幼稚園に来ると、園から持ち帰った個人鉢のミニトマトが収穫できたことを話してくれる子どもがたくさんいます。”自分で育てている”という気持ちを家でも引き続きもって世話していることを嬉しく思って聞いています。お子様と一緒に大切に思って世話をしてくださっているお家の方に感謝します。収穫がまだの方は、楽しみにして育ててくださいね!とっても美味しいですよ!!