春の陽気に誘われて、戸外で遊んでいます。
園庭で遊んでいると、池の周りで何かを見ている子どもたちがいました。
なんだろう?と思って聞いてみると、「トンボがいるねん、クモの巣にひっかかってる」と言います。
見てみると、確かに池の中心にトンボが止まっています。
子どもたちが手を伸ばしてみますが、届きません。
「S先生、つかまえて!」と言うので、つかまえてみました。
すると、クモの巣にひっかかっているわけではなく…、
右の羽が、羽化後、開ききっていない様子です。
「クモの巣にひっかかってたわけではないようだけど…この羽見てごらん」と子どもたちに言うと、「あ、ちぎれてる!」「クモが食べたんや!」と、気づいたことや思ったことを口にしています。
ちぎれているわけではないのですが、飛ぼうとしてもうまく飛べません。
「なんだか痛そうだよね…、そうだ!皆も怪我をした時、幼稚園で助けてくれる先生がいるの知ってる?」と聞くと、進級児の子どもが「あ!C先生や!」と言うので、子どもたちと一緒に養護教諭のC先生のところへ行きました。
C先生「これは心配…」と言うので、「治りますか?」と尋ねてみると、C先生「これはきっと治らないかもしれないなあ…」。
…という先生同士のやりとりを神妙に聞いている子どもたち。
そこで、「皆もお腹痛くなったり、頭痛くなったりしたら、C先生のところで寝転んでお休みできる場所があるんだけど、C先生、トンボもお休みできる場所作ってもらえますか?」とお願いすると、C先生「わかりました!」ということで、
C先生がトンボの家を作ってくれました。一緒に入っている葉っぱは、「トンボのご飯」と言って子どもが持ってきたものです。
トンボに親しみをもつことと同時に、園内には色々な先生がいることを伝える機会となりました。
園内ではその他にも、
池でメダカを探したり、
植木鉢やプランターの下にいるダンゴムシを探して集めたりしています。
砂場で遊んでいるとクマバチもやってきます。
砂場の片づけをしていると、ヤモリにも出会いました。
春は色々な生き物と出会う季節です。
明日はどんな生き物と出会うかな?