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3/5 お別れ遠足ごっこ

3月5日(金)

雨で延期になった『お別れ遠足』。年長組での最後の遠足になるため、何が何でも行きたい気持ちでいっぱいでした。しかし、天気予報によると、いつ雨が降ってもおかしくないとのこと。そして3歳児にとっては初めての遠出。残念だけど無理をせず、中止との決断をしました。登園してくる子ども達からは

「雨が降ってないから行けるんじゃない?」

「今日は最低の日」

とあきらめきれない声が…。そこで、遠足が叶わなかった分、幼稚園の中で、思い切り楽しめる遠足ごっこを、と考え、朝から縦割り活動の”弟・妹”の分の飴を選び、一緒に食べることから始めました。

「どれにしようかな~」

「最後やし、一緒の(同じ)飴にしよう」

「妹はリンゴが好きやねん。だから今日もリンゴ」

「前、リンゴあげたら、オレンジのが好きって言ってたからオレンジ」

そして、チームごとにわかれて遠足ごっこをしながら飴を食べました。

飴を食べている間、

「先生、妹が2階(自分達の保育室)で遊んでみたいねんて」

と話す子どもがおり、

「いいねえ。連れてってあげて」

と言うと、大喜びで“弟・妹”の手を引いて階段を駆け上がっていく姿が。その姿が、他の兄弟にどんどん広がり、気が付けば、5歳児の保育室には、4歳児があふれていました。そして、絵本の読み聞かせをしてあげる姿、自分達が楽しんでいる遊びを一緒に楽しむ姿などが見られました。なかには

「あんな。年長になったら、こうやってお帳面に、はんこを押すねん。やってみる?」

と5歳児の生活を教えてあげる姿も。

これほど園内で、異年齢が、自然と好きな遊びで交わり合って楽しむ姿は見かけたことがなかったかもしれません。遠足には行けなかったけれど、今日のこの楽しさは、きっと園内だからこそ味わえたのかもしれません。

5歳児にとってはもちろん、4歳児にとっても、今日の経験が来年につながる素敵なものになっていたらいいなぁ、と心からそう思いました。