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「最高の‟子ども劇場”!」

 2月19日(金)。いよいよお家の人に見てもらう‟子ども劇場”の日。

 今年度は、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、無観客での動画配信という形になりました。直接見てもらうお家の人の存在を目の前に感じてこそ、ドキドキワクワクしながら、やる気をもって頑張れるのではないか…無観客の中での、‟子ども劇場”…子ども達の意欲をどうやって高めていけばいいのか…正直、迷いと不安がありました。

 

 ところが、登園時から子ども達の表情は昨日とは全く違い、やるぞ!の気持ちでいっぱいでした。

 今までももちろん毎日楽しんできましたが、この日の子ども達は、今までの中で一番心から楽しんでいて、どの子も輝いていました。終わった瞬間、自然と子ども達から拍手も湧き上がりました。やり切った…そんな達成感の拍手のようでした。

 

 

 終わってから子ども達に、「あとでお家の人に動画で見せるんだけど、今日の‟子ども劇場”はこうだったよ、って、今、お家の人に、なんて伝えておいたらいいかな」と尋ねると「最高の‟子ども劇場”だった、っていうのは?」との声が…。その言葉通り、本当に、最高の‟子ども劇場”でした。

  子ども達にふと聞いてみました。

 

「なんで今日は、いつもと全然違う、あんなにかっこいい姿だったの?」

「だって…今日しかチャンスがないと思って。この動画見て、お母さんに喜んでほしいな、と思って…」とAちゃん。

 

「お客さんがいっぱいじゃないと嫌だ、って言ってたのに、なんであんなに頑張れたの?」

「だって…画面の向こうでお客さんがいっぱい見てるって思ったら、頑張れたの」とBちゃん。

 

 子どもって、私達大人の想像をはるかに超えていく、可能性と力と希望に満ち溢れているんだなぁ…と改めて感じました。

たとえ、どのような状況であっても前を向いて歩いていく力を…。