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入選!

 公益財団法人ソニー教育財団 2020年度ソニー幼児教育支援プログラム保育実践論文に応募した、本園の論文みる” ICTの実践を通して~ 」が奨励園に選定されました!

 

今回は、新しい生活様式のもと、ICT機器を保育に導入しながら、ただソーシャルディスタンスを取るために使用するだけではなく、機器を使うことで幼児の生活が豊かなものになるような実践に…と、試行錯誤した足跡を論文にしました。

 

日々の子どもたちの様子から、対象を「みる」姿には、興味をもってじっくりとみたり、次は何が映るのだろうかとドキドキしながらみたり、なぜそんなことが起こったのか関心や疑問をもってみたり、あるいはイメージを膨らませながらみたりするなど、多様な心の動きをともなっているということがわかってきました。

 

そこで、子どもの「みる」ことに焦点をあて、幼児の「みる」ことの意味や、その中で育つ「科学する心」について考えていきました。毎日の子どもたちとのかかわりを視点をもって振り返ることで、新たな気づきの視点が生まれます。

 

対象をじっくりみたり、焦点化して対象のある一部の側面をみたり、比較してみたり、という姿を【事実をみる】、その時、子どもの内面で感情が動いたり、イメージが広がったり、身近な人を投影しながらみたり、といった様々な心の動きを伴う様子を【心でみる】と名づけました。この二つの視点には、事実で見て、心で見て、と循環があることにも注目し、この循環する過程を「科学する心」ととらえました。

 

【事実をみる】【心でみる】の視点は、審査講評にも子どもの姿を深く理解しようとしている、と評価されました。急な応募となり、考察は少し時間不足で甘かった…というのが、今回の反省点です。来年はもう少しじっくりと取り組み、さらに上を目指していきたいと思います。