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最近の子どもたちの姿

 10月1日にさくら組、2日にうめ組が彼岸花の絵を描きました。細い茎に真っ赤な花。子どもたちは彼岸花を見て、触って「なんか花火みたいやな」「綺麗な花やね」「ひげみたいな先っぽに、黒いのがついてる」と様々な気づきを呟いていました。それぞれの子どもがよく観て、印象に残ったところから描くことを子どもたちに伝えると、真っ直ぐに筆を下ろし、茎から描く子どもや、ダイナミックに花の部分から描き始める子どもの姿が見られました。次の日、保育室に飾られた自分たちの絵を見て、満足げな様子や、友達の絵を見て「○○ちゃんの絵もいいな」と感想を言い合う姿もありました。保育室が一段と秋らしくなりました。

 カメの卵を発見してから約3ヶ月。この3ヶ月の間に、様々なカメ物語がありました。(詳しくは『みてみて!幼稚園』の5歳児の姿に載せていますのでご覧下さい。)カメ先生とも相談をし、生まれてこなかった卵を土に埋めることにしました。子どもたちには、「カメ先生に聞いてみたらね、生まれる予定をしていた9月を過ぎて10月になったってことは、この卵たちは、赤ちゃんが生まれる卵ではなかったってことなんだって。」と伝えました。子どもたちは卵を手に取り、「ゆすってみたら音が出たぞ、まだ中にいるんじゃない?」「中身を確かめてみよう」とまだ生まれてくる可能性を信じているようでした。今まで子どもたちが大切に大切に見守ってきた卵を、このまま飼育ケースではなく、土の布団の中で眠らせてあげようということになり、みんなで土に埋めました。「お花を添えてあげよう」と土の上に花も置いてお別れをしました。卵を生んでくれたお母さんガメの“きーちゃん”をそのそばに連れてくる子どもも・・・。「また卵生んでね」とつぶやきながら。

 毎日の“子ども運動会”を日ごとに楽しみにしている子どもたち。登園するとすぐに保育室にあるホワイトボードを見て、「今日はソーランとしっぽとりやな!」「やった!リレーがある!今日こそ勝つぞ!」と予定を確認し、気合いを入れています。園庭に出ると、ギンナンや石拾いから始まります。運動会をするための場づくりも、年長組は自分たちで行っていきます。(たくさん集まったギンナンは、今日美味しくいただきました。種を出して、洗ってくださったお母さん、お父さん、ありがとうございました。)

 色別対抗リレーでは、回数を重ねるごとに“勝敗”にこだわるようになってきました。「どうしたらチームで勝つことができるのか」という話し合いをしながら、走る順番やアンカーを決めていきます。はじめはなかなか話し合いにならず、強引に順番を決める子ども、自分の思いが言えずうつむく子どもなど、みんなの気持ちはバラバラでしたが、少しずつみんなの話を聞き、受け入れたり、「じゃあこうしてみる?」と方法を一緒に考えたりする様子が見られます。

 竹馬では、マットや巧技台を使って様々なコースをつくり、自分なりに挑戦したいコースを決めて遊んでいます。“自分の力で乗る”ために、粘り強く繰り返し挑戦している姿が見られます。友達の姿に刺激を受けたり、友達や先生からの「頑張れー!」という声援、「もうちょっとやで!」という背中を押す言葉、「すごいやん!」という認めの言葉が、このような姿につながっているように感じます。

 色別対抗しっぽとりでは、リレーと同様に、個人ではなくチームとしての“勝敗”を意識するようになってきました。しっぽを取られても、その分大きな声で応援したり、どうしたらたくさんのしっぽを取れるのか、作戦を立ていたりしています。

 来週も引き続き“子ども運動会”を通して、〈仲間〉や〈一体感〉を感じながら、思い切り身体を動かす楽しさや心地よさを感じたり、様々な身体の動かし方を経験したりしていきたいと思います。。