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「いっぱいいっぱい遊んでくれて、ありがとう」

今日は、京都教育大学3回生の教育実習最終日でした。

子ども達は「先生たちと遊ぶのは、今日が最後」と思いながら、登園してきていました。

一方、教育実習の先生たちも、子ども達との最後の時間を今まで以上に大切に、そして遊びきるぞ!という思いで迎えました。

今日は好きな遊びの時間がたっぷりあったので、自分達が楽しんでいる遊びを、先生と一緒に存分に楽しみました。

 

いつも遊んでいるレンガ積み木も、先生と一緒だと、今まで作ったことがないものまで作れて、嬉しくなってどんどん遊びが展開します。

しっぽ取りは、いつもは一人の先生が見てくれていることが多かったのですが、今日は1チームに一人ずつ先生が味方についてくれ、心強さと、やる気も倍増。

応援したり、見守ったりしてきた先生も、この日を待っていた!とばかりに、今日は持っている力を出し切るように、遊び仲間になって、本気で子ども達としっぽを取り合います。スピード感と迫力のある勝負に目が離せませんでした。

次の勝負までに、ホッと一息。

 

実習期間の1か月の間に、先生と過ごすほっこりとしたひと時にも、一緒にいることが当たり前の、こんな自然体の姿を、子ども達は先生に見せるようになったのだなぁ…と実感。

乗れるようになりたい、足掛け板をもっと高くして乗ってみたい、坂道を歩いてみたい…子ども達自身がめあてをもって取り組む竹馬も、そばで見守り、励ましてくれる先生がいてくれると、もっともっと頑張れます。そして、「すごい!」と認めてもらえたことが嬉しくて、自信になって、またさらに頑張る気持ちが湧いてきます。

その気持ちは先生も同じでした。楽しんで、頑張って、竹馬に挑戦している子ども達に刺激を受け、先生も竹馬に乗りたくなって、子ども達と一緒にお散歩。

 

楽しさを共感、ってまさにこのこと。

降園前は、それぞれのクラスで、1か月間の楽しかった思い出、感謝の気持ちを互いに伝え合うひと時をもちました。

「で、先生はいつ戻ってくるの?」

「次はいつ来るの?」

その言葉に、この1か月で、子ども達にとって、教育実習の先生は信頼を寄せる大切な存在となったことを感じました。

子ども達から先生たちへの『ひみつのプレゼント』は、全員が楽しかった遊びを絵にかいた『日めくりカレンダー』。

きっと大学に戻っても、先生たちはこのカレンダーをめくる度に、一人ひとりと過ごした日々を思い出しながら、過ごしてくれることでしょう。

降園時は、先生一人ひとりと挨拶をして、さよならしました。照れくさそうにしたり、名残惜しそうにしたり、最後に話したかったことを伝えたり…それぞれの思いをもって挨拶をし、最後の子ども達が帰ったあと、教育実習の先生たちは、子どもの姿が見えなくなっても、しばらくの間、じっと園庭にたたずんでいました。

 

教育実習の先生、「いっぱいいっぱい遊んでくれて、ありがとう!」