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「いつでも言って!」

いよいよ一学期もあと三日。今日は、朝から砂場の道具の大掃除をしました。

一学期間、自分達はもちろん、年少組の子ども達や、年中組の“弟・妹”も共に使った道具を、

幼稚園で一番大きい“お兄さん・お姉さん”として、

夏休みを迎える前に、みんなできれいにしようと水洗いをしました。

次々にせっせと運びながら、ピカピカにしていきます。

「これは私に任せて」

 

砂場道具を洗っている間に、園庭の屋根のおうちが泥で汚れていることにも気付くと

今度は、屋根掃除が始まりました。

「ここもピカピカにしとかなくちゃね」

ピカピカに洗えた道具は、気持ちよく乾かしたくなるものなのですね。

一人が並べ始めると、あとに続く子ども達も同じ気持ちで並べていきます。

気が付けば、整然と置かれていて、心も気持ちよくなりました。

するとそこへ、園庭で遊ぼうと出てきた年中組がやってきて

「ありがとう」

と声をかけてきてくれました。それを聞いた年長組の子ども達。思わず

「いつでも言って!」

「任せといて」と返事。中には

「まぁ、遊んでるだけなんやけどな」

とつい本音もポロリ。

 

「そういえば、前は私らもこういうことあったよな」

とつぶやく子どももいました。昨年度の年長組の姿と自分を重ねてのつぶやきでしょう。

こうやって、今日の活動もまた、子ども達にとって、年長組としての自覚と喜びにつながっていくのですね。