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おばけ遊園地

 4歳児の子ども達はおばけのイメージで遊ぶことを楽しんでいます。もも組の部屋では、中積木で滑り台を作ったことから、「遊園地みたい」「おばけも遊べるおばけ遊園地や!」と、『おばけ遊園地』のイメージで遊び始めました。

 今日は、よりよく滑るものを作ろうと、滑り台を用意しました。「ジェットコースターにしよう」と一人が言うと、次々と「やりたい!」と子ども達がやってきます。しかし、いざ滑ってみると…全然前に進まない。そこで、段ボールなら滑るかも?と、教師がちょうど子ども一人が入れるサイズの段ボール箱を出してみると、「これならいける!」と期待に満ちた子ども達。でも…進まない。どうしたら滑ってジェットコースターみたいになるかと、子どもと教師が必死に考え、箱の裏底にビニールを貼ってみることに…。でも、ちょっと滑っただけ。

 子どもよりも教師が「どうしたら上手くいくだろう」と真剣に悩んでいた頃、子ども達は待ちきれずに体で何とか滑ろうとし始めました。そこに、「おばけ遊園地やし、おばけの布持ってきた!」と一人の子どもが、普段おばけに変身するためにかぶって遊んでいるオーガンジーの布を持って来ました。それを受け取った子どもが、お尻の下にオーガンジーを敷いて滑ってみました。すると!一気に滑りがよくなり、子ども達のやりたいことが叶いました!大人よりも子どもの方が感覚で滑るに違いないと思ったものを選んできたのでしょうね。

 

 箱の裏底にオーガンジーを貼ってみると、滑る滑る!子ども達は大喜びで長蛇の列ができました。繰り返しているうちに、並んでいる子どもに「チケットでーす」とチケットを作って配る子ども、滑り終わった子どもに「ご利用ありがとうございましたー」と降りるサポートをして、段ボールを次の子どもまで運び上げる子ども…と、それぞれが必要だ、やってみたい(やらなければ)と感じた役割を見つけて遊び始めました。

 今日はジェットコースターを繰り返すことが楽しい1日でした。きっとこれから、おばけのイメージも膨らんできて、ジェットコースターがかわいく飾られたり、さらに色々な遊ぶものが作られたりするかもしれませんね。明日のおばけ遊園地にはどんな楽しみが待っているかな?