· 

「あぁ…苦労したぁ…」

一日目『織姫、彦星の出会い』、二日目『離れ離れになる二人』と続いて、年長組の七夕物語も今日で最終話『7月7日の再会』を迎えました。お話の後半で登場してきた鳥“カササギ”を見た子ども達は、「今日はこれを作るんかぁ…」と早速興味津々。折り紙を折り進めていくにつれ、「これどうするの?」「え?どういうこと?」と段々雲行きが怪しくなってきました。今日の目標は「織姫と彦星を逢わせてあげるために、最後まであきらめないこと」でした。そのうち、いろいろな場所で隣にいるペアの友達と教え合う姿が出てきました。「これ、どうすんの?」「えっとね、こうやって、ここをこうして…」

みんなの頑張りが実って、やっと出来上がり。嬉しくて“自分だけのカササギ”を保育室に飛ばしていると、友達の“カササギ”に出会い、

「こんにちは」

「あ、こんにちは」

作って終わりではなく、カササギになりきって遊ぶ姿から、本当に思いを込めて作ったことがうかがえます。

時間をかけて作り上げていたAちゃんが、片付けをしながら「あぁ…苦労したぁ…」とポツリ。

全員同じ折り方をする折り紙の工程だけでなく、翼や尾っぽ、くちばし、背中(お腹)などを自分なりに工夫してつくる工程も設けたので、出来上がりはどれも子どもたちの苦労と工夫にあふれていました。どのカササギも本当に愛らしいものとなりました。あなたたちのおかげで織姫と彦星は再会できますよ…。