今日は、朝からいつもとは違う、お楽しみが盛りだくさんの一日でした。
まずは幼稚園の畑で栽培するサツマイモの苗植え。
教師「この前、立派なタマネギが収穫できた畑に、今度はおいしいサツマイモを植えよう」
A児「だって、まだ遠足に行けないもんね」
なるほど。きっとAちゃんは、いつも野菜の栽培でお世話になっている、近隣の京都教育大学環境教育実践センターに遠足に行って苗植えができないから…と思ったのでしょう。今の状況を本当によくわかっている年長組です。
その環境教育実践センターでいただいてきた、サツマイモの苗をどう植えるか、センターの先生から教わった通り、子ども達に伝えて早速苗植えです。
教師「今日は当番活動を一緒にしているペア(2~3人)で(苗を)1本選んでね」
すると、お互いがいいなと思う苗を選んで
「どうする?」「ジャンケンする?」
などと話し合いながら決めていました。
葉っぱはおひさまの方に向けて、苗の下の方だけを土に植えて…
「先生、こんなに(苗が)寝転んでていいの?」
「いいんだって。だけど、この葉っぱがぴん!って立つまでは、お水はたっぷりあげてね、だって。だけど、明日は雨が降るんだって」
「あ、じゃあさ、明日は雨に頼めるってことか」
子ども達とたっぷりお水をやりました。大きくなあれ、おいしくなあれ、と言いながら。
さて次は、縦割り活動の‟弟・妹”(年中組)にプレゼントするためのおいしそうなジャガイモ選んで、1㎏分を量ります。
「もうちょっと…」
「はいオッケー!」
ついに来ました、初めてのご対面。
年中組の入口で、ドキドキしながら「〇〇ちゃーん」と呼ぶと
「はーい」と手をあげてくれる年中組にご満悦。
後ろに隠そうと思っても、隠しきれないジャガイモの袋をなんとか粘ってごまかし、プレゼント。
会話が弾む‟きょうだい”もいれば、お互いに恥ずかしがってなかなか言葉が出てこない‟きょうだい”も…。
ですが、先日から”弟・妹”にと作っていたプレゼントカードも一緒に渡すと、少しずつ会話が出始めました。
ちゃんとマスクをしてなきゃ、と思う気持ちと、‟弟・妹”のマスク越しの言葉をしっかり聞こうとする気持ち。
どちらも大事でちょっぴり歯がゆい姿でした。今の時期、いろいろと難しい面もありますが、互いの心がほんの少し寄り添う瞬間を大事にしたいと思う今日この頃です。
最後に…プレゼントカードを少しご紹介。‟弟・妹”へ向けた子ども一人ひとりの今の思いがそれぞれに詰まっていました。
自分のことを知ってほしいと、好きな食べ物や遊び、誕生日などを描く子どももいれば、
「〇〇ちゃんってドラえもん好きかなぁ」
「一緒に遠足いってるところ、描いとこっと」
と‟弟・妹”のことを想ったり、これからの生活に期待したりしながら描く子どももいました。
最後に教師が
教師「ほかに何かメッセージない?あったら先生かくよ」
B児「先生、あのさ、コロナが終わったら、一緒に遠足行こうね、って書いておいて」
これまた、今の現状をよく捉えながらも、希望のこもった言葉です。本当に早くこの事態が終息してくれますように…。
そして、今日渡した、‟弟・妹”に‟お兄さん、お姉さん”の想いが‟弟・妹”に届いていますように…。
今日、お休みだった‟弟・妹”には明日、届けにいきますよ。待っててね。