A児「先生、虫網が欲しい。ほら、前に(年中組で)使ってたやつ」
私「なるほど…。そうだ!ねぇ、年長組になったことだし、虫網と虫かごを自分で作ってみるってどう?」
A児「それいいねぇ」
B児「ほな、棒がいる。(倉庫に入って)これ、使えるんちゃう?網みたいのもいるで」
と早速虫網作り開始。材料は、排水溝ネット、紙の芯材、針金、布テープ…。
途中までできてきたところで、
A児「これ、『絶対』(虫が)捕まえられると思う!」
私「どうしてそう思うの?(まだ完成していないのに…)」
A児「だってな、ほら!これ、『本物の』虫網みたいやもん!」
A児のこの言葉から、自分が作った物への見通しと、自分でも思わなかった虫網の出来栄えに対する喜びと確信が感じられました。
「何やってんの?」「僕もやりたい」とどんどん友達が増え、牛乳パックやラップ、紐などで、自分だけの虫かごも作り、いざ、園庭へ虫捕りに出発!
「あ!モンシロチョウや!」
「あ!捕まえた!!」「うそ?!」
なんと、見事に‟手作り虫網”で虫を捕まえ、その光景に、まるで虫よりも子ども達の方がビックリ!
「早く早く!早く入れないと逃げちゃう…」
「ここから入れて」
「早く(虫かごを)閉めて!」
「ほんまに入った?」
覗いたからか、逃げ足が速かったのか、隙をついてチョウがヒラヒラと逃げていくことも…
「あ!あぁ…これ(虫かご)は中が見えへんから生きてるかどうかわからへんわ」
「ここから見えるように(牛乳パックを)切らなあかんわ」
虫を探す目は真剣そのもの…
捕まえられても、逃げられても、楽しい虫捕り。
友達と一緒だから、自分で作った虫網と虫かごだからこそ、より楽しいひと時となったのでしょう。