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動き出す子ども達

今日は、分散登園3日目。少しずつ年長組の生活にも慣れてきて、この場所で、この遊びを楽しみたい、という思いがじわじわと湧いてきているようです。そして、友達の姿やつぶやきに、耳を澄ませ、視線を送り、刺激を受ける、という様子が出てきています。

 

2階テラスで、草花のジュース作りを楽しんでいた子ども達。すり鉢に入れた草花を、すり潰していた時のやりとり。

A児「Bちゃんと私は同じ色だよね」

C児「うわぁ、こんな色が出てきた!」

A児「え?どんな色?ちょっと待って(自分の色水と見比べて)あ、私と同じ色だ」

C児「先生のはちょっと違う色だね」

青緑のような青紫のような、自然が創り出す美しく微細な色の変化を、不思議そうに、嬉しそうに見比べていました。友達と共に、じっくりと物を見つめることで新たな気付きが、そこには生まれていました。

保育室では、今までは並べる、触れる、という遊びに終わっていた、クーゲルバーン(ビー玉転がし)の遊具も、高低差をつけることで、ビー玉が転がる、ということに友達の姿から気付き始めたようです。

D児「先生、すごいのができたで。見に来て(隣のクラスで遊んでいた私に声をかけにくる)」

私「え?どんなん?(保育室を移動する)」

E児「え?なんて?(隣のクラスで同じクーゲルバーンをやっていた子ども達もやって来る)」

D児「いくで~(やって見せる)」

F児「どうしたら、こんな転がるのが作れるの?(そばにいた子どもが不思議そうに尋ねる)」

E児「へぇ…そんなん作れるんや…(また自分のクラスに戻っていく)」

これぞ、まさに『見て学ぶ』姿でした。

そして、両クラス全員がしたのが、野菜の苗植えです。休園中、各ご家庭に送らせていただいたエダマメの栽培キットで、楽しんで親子栽培をしてくださっていることを聞き、園が再開したら、その経験を振り返りながら、自分の個人鉢にも関心をもって野菜を育てて欲しいと願っていました。そこで、個人鉢に選んだ野菜は、あえて、家庭で栽培していた野菜と同じ、エダマメにしました。ただ、エダマメはエダマメでも、自分達が住んでいる、この京都という土地で生まれた、京野菜の『丹波黒枝豆』を育てていくことにしました。うまく育つかはわかりませんが、これから毎朝、様子を見たり、生長に気付いたりしながら、収穫を楽しみに世話をしていきたいと思います。