みなさま、こんにちは。スクールカウンセラーの金子です。
京都府でも緊急事態宣言が解除になり、いよいよ社会的活動が再開しますね。幼稚園もようやく再開されますが、新型コロナウィルスへの感染の危険が無くなるわけではないので、不安に感じられている方もいらっしゃることと思います。
会いたい人に会えない、楽しみにしていた事が中止になった、などなどこのような事態の中、悲しくなったり、イライラしたり、寂しくなったり、いろいろな感情が出るのは当たり前のことです。それに体調を崩したりするのも自然なことと言われています。そこからどう立ち直っていくのか…「レジリエンス」という言葉を耳にされたことはありますか。「レジリエンス」とは「心の回復力」のことです。
「レジリエンス」は誰でも持っている心の力です。いろいろな出来事で気持ちが落ち込んだり、イライラしたりして心の健康が下がっても、そこから回復していくことできるのが「レジリエンス」です。
今回は「レジリエンス」をうまく働かせる「考え方」をご紹介します。
◆「考え方」のポイント◆
① 1 つの考え方にとらわれず、角度を変えてみる。
1つの考え方にとらわれてしまうと、不安な気持ちやイライラな気持ちでいっぱいになってしまうことが多いので、人とのトラブルにつながりやすい行動をおこしてしまうこともあるかもしれません。
(例)「あいさつをしたのにスーッと相手が行ってしまった」
「(相手が)無視したに違いない」と思ってしまった。
→「 忙しかったのかな」「聞こえなかったかもしれない」に変えてみましょう。
「どの考え方がいいかな?」と一息ついて考えてみてください。これだけで随分楽になります。
② かたよった考え方になってないか確認してみる。
極端な考え方に気をつけてみてください。
(例)明るく考えすぎてしまう。
「ウイルスなんて平気!全然こわくない!手洗いもしなくたって大丈夫!」
暗く考えすぎてしまう。
「ウイルスがはやっているなんて、もうおしまいだ。もうどうにもできない。」
極端な考えになっていないかな、と振り返って考えてみてください。
考え方のくせに気づくことが有効と言われています。
実際にどうすればいいか分からない、もっと詳しく聞いてみたい、と思われた方、一度お話に来ませんか。今後の相談予定日は6月3日(水)、7月15日(水)です。身近な先生を通じて申込みしてください。(相談は在園児の保護者のみとなります)
(参考資料:静岡大学教育学部小林朋子研究室:レジりん制作委員会)